夜に三日月

漫画と料理、たまに小ネタ

【誰でもできる】センター国語で9割を取った勉強法・参考書まとめ

こんにちは、つっきーです。

私は今大学生なのですが、ちょっと前にセンター試験の結果が帰ってきました。

国語、180点。

もともと国語は得点源ですが、9割まで伸ばせたのは努力のおかげです。勉強法を改善したのもいい傾向だったようです。

ちなみに内訳。

現代文 80/100点
古文 50/50点
漢文 50/50点

古文・漢文は満点という快挙。

私がどのように勉強したのか、どのような参考書を使ったのかを解説していこうと思います。参考になりそうなところはぜひ真似してください。

現代文

そもそも国語のセンスって?


よく「国語はセンス」と言われます。全否定したいところなのですが、半分正解・半分誤りだと思っています。

まずセンスはあります

あるんです。でも生まれつきのもの・才能ではありません。小さい頃からの習慣によって身についたものなんです。

そもそも国語のセンスって何でしょう?

説明するのは難しいのですが……あえて言語化してみるとこうなります。


ボキャブラリーが豊富
②大事なところとそうでないところの取捨選択ができる
③文章構成(起承転結や双括式などの形式)を理解している


これらを無意識にできる人が、いわゆる「国語のセンスがある人」なんです。

そして、よーく考えてみてください。この能力って練習で身につけられますよね? 確かに無意識でできる人にはアドバンテージがありますが、「追いつけない」「勉強しても無駄」なんてことは決してありません。

これら3つの能力を鍛えることで、誰でも現代文の点数を伸ばせます。そのための勉強法・参考書の解説をしていきます。




ボキャブラリーを増やす


この「ボキャブラリーを増やす」はスポーツで言うと筋トレにあたります。

筋肉がなければ、いくら技術の練習をしたって意味がありません。それと同じで、文章を理解するためにはまず単語からです。地味で面倒な勉強ですが、気長に頑張りましょう。

肝心の勉強法ですが、2つ紹介します。


①新聞のコラムを読む
②現代文単語帳を暗記する


「本を読もう!」と言いたいところですが、受験勉強としては効率が悪いです(3年生でない方にはぜひ読書をしてもらいたいですが)。

そこで手軽に読めるのが新聞のコラム。朝日新聞で言うと天声人語産経新聞で言うと産経抄です。

新聞記者の中でも文章の上手い方が書くので、国語の勉強にはもってこいです。

毎日1つ読み、分からなかった単語を調べて、ノートやメモ帳に一覧を作るといいでしょう。また「自分はこの単語を説明できるのか?」と意識しながら読むとさらに効果的です。


そして突然ですがクイズです。

次の単語の意味を説明してください。

①形而上
②逆説
カタルシス



どうでしたか? もし分からない単語があれば今すぐググるか辞書で調べてみてください。

上の問題ですが、評論などでよく見かける単語から選びました。つまりこれらの意味が分からないとそれだけでハンデを負うことになります。

単語が分からないって相当なストレスですよね。読む気なくしちゃいます。それを防ぐためにも、まずは頻出単語を一気に暗記してしまいましょう。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

読解を深める現代文単語〈評論・小説〉 [ 桐原書店 ]
価格:885円(税込、送料無料) (2018/5/26時点)


私が使っていたものは上の『読解を深める現代文単語』です。

空いている時間に読み、自分でテストしながら進めるのが良いでしょう。



そのほか、Z会の『現代文キーワード』もおすすめです。評論によく使われるテーマの解説があるので、一度目を通しておくのもいいでしょう。




大事な文章を見極める 現代文編


これが1番大変だと思われます。習得に時間がかかるので、すぐにでも実践練習してほしいです。

見極める方法自体は簡単です。文章に線を引きます。

そしてどこに引くのかが重要です。まずは文章の形を見て、機械的に引けるようになりましょう。評論で注目してほしいのは以下の形。


①~思う、~と感じる
②つまり~、言い換えると~
③重要だ
④~なのだろうか?(問題提起)


理由を解説します。

①には著者の主観が入っています。つまり自分が考えたこと、伝えたい意見というアピールです。強い文章であることが多いので、必ず線を引きます。

②は換言表現で、直前の文章を分かりやすくしてくれている場合がほとんどです。そしてわざわざ分かりやすくしているということは、伝えたいことがあるから。

③は説明するまでもないですが、著者が自分から重要だと言うくらいには重要です。絶対に線を引きましよう。

④は冒頭や話が切り替わるときに出てきます。これについて話していくよ!と示してくれているので、波線でも引いておきましょう。答えになるような文章が出たきたときも必ず線引きを。


とりあえずこれらのワードに注意すると、文章のポイントを押さえられます。

あとは「重要じゃないかな」と直感したところに線を引けるといいのですが、難しいときはとにかく機械的に。

最初は線を引くだけで時間がかかって、こんなこと意味がないと思うかもしれません。ですがそのうち慣れてきます。

そして点数を上げるためには絶対に必要なことです。

ぜっっったいに必要です

大事なことなので2回言いました。



大事な文章を見きわめる 小説編


大切なのは感情移入しないことです。

共感は不要です。あくまで問題なので、評論と同じ気持ちで読みましょう。攻略方法も一緒です、線を引いてください。


①~思う、感じる、気づいた
②嬉しい、悲しい(感情)
③↑の理由


評論に比べるとあまり引くところはありません。ですがありとあらゆるところに分散しているので見落とさないように注意を。



マーク式の攻略


センター国語の場合、①~⑤から正解を選ぶ形になります。ですが大切なのは消去法です。

まず問題文を読んだ時点で「正解はこんな感じかな」と予想します。

それから①~⑤を全て読み、それぞれどこが間違っているかを探し、見つかったら線を引いてください。

面倒かもしれませんが、必ず消去法で選ぶようにしてください。



文章の形を理解する


これは評論攻略のための知識です。文章には型があります。

①頭括型
②尾括型
③双括型

これらの違いは、どこに結論があるかです。冒頭か最後、もしくは両方に結論=大切なことが書かれているので注意しましょう。



現代文の参考書


現代文の点数がほとんど取れない、もしくは初心に返りたい方には『船口のゼロから読み解く最強の現代文』がおすすめです。読み方を基礎から教えてくれます。




現代文がそこそこできる方には『現代文と格闘する』をおすすめします。実践問題もついているので演習もできます。



現代文の問題集


過去問に限ります。センター試験はレベルの高い問題が揃っているので、いい練習になります。

ですが数に限りがあるので、終わってもまだ足りないようならマーク式問題集を手に入れるといいでしょう。河合は程よいレベルの問題が揃っているのでおすすめです。

とは言え中心は過去問。対策問題集をやりすぎると感覚が狂ってしまうこともあるので、時々過去問に戻る方がいいと思います。




古文

単語を覚える


とにかく単語を覚えてください

現代文のときも似たようなことを書きましたが、古文ではもっともっと重要です。単語がわからないことには何も始まりません。

古文はもはや外国語です

ドイツ語だってギリシャ語だって、単語が読めなければ推理もできません。逆に言うと単語さえすべて読めれば、繋ぎ合わせるだけである程度意味がわかります。



私が使っていた単語帳です。正直レベルが高いとは言えませんが、センター対策だけならこれで十分です。むしろ難易度が低いからこそ、無駄な体力を使わずに済みます。(大)

センターしか古文がいらない場合はおすすめです。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

古文単語FORMULA 600改訂版 (東進ブックス) [ 富井健二 ]
価格:1080円(税込、送料無料) (2018/5/26時点)


二次試験でも古文を使う方なら『古文単語FORMULA』。無駄な装飾がないので、機械的に覚えられます。丸暗記が得意だという方向け。




助動詞


まだまだ暗記が続きます。薄々気づき始めた方もいらっしゃるでしょうが、古文とは暗記です。

とりあえず助動詞を死ぬ気で覚えてください。教科書の裏表紙に書かれている助動詞表をコピーし、マッキーで塗りつぶして使いましょう。

覚えたと思ってもすぐに忘れます。月イチでテストするのが理想的です。

単語・助動詞を完璧にした時点で、センター古文くらいなら楽々読めるようになっているはずなので頑張りましょう。



文法


古文単語・助動詞を完璧にしたら文法です。

ここでようやく参考書に頼ります。私のバイブルは『マドンナ古文』です。1年間繰り返し読みました。



古文が苦手な人から得意な人まで、とにかくこれを読めばOKです(あくまでセンター古文に限る)。

軽快な語り口調で進めてくれるので、参考書特有の堅苦しさはありません。


もし『マドンナ古文』が肌に合わない場合は『古文 ヤマのヤマ』もおすすめです。解説を読んですぐに演習ができる構成になっています。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

古文ヤマのヤマ (大学受験超基礎シリーズ) [ 三羽邦美 ]
価格:1080円(税込、送料無料) (2018/5/26時点)





問題集


古文もやっぱり過去問中心です。とは言え演習をたくさんしたい方向けに、問題集も紹介します。マーク式ではありません。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

古文上達 基礎編 読解と演習45/仲光雄【1000円以上送料無料】
価格:1080円(税込、送料無料) (2018/5/26時点)


『古文上達』は難易度別なので、レベルに合わせてステップアップできます。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

得点奪取古文 記述対策/竹村良三【2500円以上送料無料】
価格:1028円(税込、送料別) (2018/5/26時点)


『得点奪取古文』は二次試験にも古文が必要な方・すでに古文が得意だという方におすすめ。採点基準が明確で、記述対策にもってこいです。

とは言え正直、問題集を買うより模試の復習を徹底的にする方がいいかなとは思います。模試で分からなかった単語を調べる・品詞分解をするという単純作業を繰り返すうちに、必ず伸びます。



漢文

勉強法


とにかく音読してください

50回読んでください。白文でもすらすら読めるようになりますし、何なら暗唱できると思います。

「何の意味があるの?」

と思った方は多いでしょうが、騙されたと思って音読してみてください。すぐに慣れてきます。

実はこれ、江戸時代の『素読』という勉強法なんです。

意味は教えずただ声を出させるという教育法で、これによって漢文独特のリズムを叩き込むことができます。

本来ならもっと時間をかけて素読するべきなのですが、受験生なので致し方なし。模試や過去問に出会ったときにすかさず音読してください。

漢文のセンスが磨かれます

私はもともと漢文が苦手で、模試だと20点しか取れなかったのですが、音読を取り入れてから爆発的に伸びました。



句形


漢文は句形が大切です。これは参考書で勉強するのが手っ取り早いのでご紹介。

私が重宝したのは『漢文早覚え速答法』


シンプル・イズ・ベストといった使い心地で、ささっと終わらせることができます。解説と問題演習がセットになっているのもいい。

レベルですが、漢文が全く分からない人でも大丈夫です。とにかく読んで覚えるだけなので。


その他の有名所だとこちら。『漢文ヤマのヤマ』です。


古文で紹介したのと同じシリーズです。とりあえずこれを買っておけば間違いないといった感じ。(私には合いませんでしたが)

基礎から解説されているので、「漢文の勉強したことがない!」という方でも大丈夫です。

上の2冊を見比べて、気に入った方を選べばいいんじゃないかなと思います。




問題集


過去問を中心に、模試の復習をしっかりとしましょう。同じことの繰り返しですが、過去問ほど出来のいい問題集はありません。

二次試験でも漢文が必要な方向けの問題集を紹介しておきます。


『得点奪取漢文』です。古文で得点奪取シリーズを買うならこちらも一緒に。

書き下し文と全文解釈はもちろん、各問の句形解説もしっかり載っています。



まとめ


国語はテクニックです

最初はやることが多くて戸惑うかもしれませんが、慣れれば早いです。上のことができるようになれば自然と点数が伸びるので、腰を据えて頑張りましょう。

長文でしたが、最後までありがとうございました!


カテゴリ一覧